フィスカルス村

NIKARI社のあるフィスカルス村は、フィンランドの優れた手工芸品やアート作品が制作され、展示されている村として大変有名です。100人を超えるプロのアーティストがこの村で暮らし、制作活動を行っています。彼らはONOMAと呼ばれる独自の協同組織を作り、20年以上前から国内外のアーティストのすばらしい作品を紹介しています。

https://www.fiskarsvillage.fi/jpn

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Peter Thorwöste氏がFiskars Ironworksを創業したのは1649年。スウェーデンのクリスティー ナ女王がこのオランダ人の事業家に、大砲を除く鋳鉄品と鍛造品を製造することを許可しま した。17世紀後半になると鋳鉄と鍛造の技術が目覚ましく進歩し、地理的に便利なフィス カルスにたくさんの鍛造工場が建設され、製品が海外に輸出されて事業が拡大していきまし た。その間、スウェーデン、ドイツ、オランダから多数の鍛冶職人が移住しています。しか し18世紀になると、数年にわたる飢饉と「大いなる怒り」と呼ばれた10年間のロシアによ るフィンランド占領がフィスカルスにも影響を及ぼしました。フィスカルスの鍛造工場の所 有者が変わり、事業規模が大きくなりました。19世紀に入るとフィスカルスは転機を迎え ます。最初期のFiskars Ltdが設立され、Johan von Julin氏と彼の側近である幹部チームの下で 戦略的な経営が始まりました。

同社は20世紀初めの不況を林業と農業を軸にして乗り越え、他社の買収と投資を積極的に行って、1930年代の終わりには財務状態を好転させました。しかし第二次大戦の勃発がフィンランド経済の発展に終止符を打ちました。

 

 

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